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袴 新作 



レザーの様な光沢とローマ字な模様たち

女は、ロビーのソファーに深く身を沈めて、膝の上で開いた雑誌に
目を落としていた。このホテルはオフィスや商業施設が入った建物
の上層階にあるので、フロントも高い階にある。その男には昔から
待たされるのが常だった女にとって、長めのエレベーターの分だけ
地上の喧噪を離れてやや静かで、眼下に夜景を望む隣のラウンジも
待ち時間を消化できるから、待ち合わせの場所として好都合だった。
この数年間、会うことを避けて来た男を、女が訪ねたのは昨年末だ。
思いがけず、同じ施設内で仕事をする期間があることを知ったため
である。突然の再会を男は非常によろこんだが、そのときは忙しく、
新年に あらためて!…となって、今に至るのである。
男にも数年間の反省がある。今回は男が先にラウンジで待っていた。
女は程なく気配を感じて雑誌から目を上げた。上等なレザーの様な
光沢を持つ袴
が目に入る。以前から男が和服を着るのを見ていたが、
販売の仕事をしていた女には、意外な素材感に感心させられるのも
久しぶりのことだった。コーティングによる光沢の革の様な落着き、
ローマ字など単調に見せない模様たち。気品と遊び心の均整バランスが絶妙。
   本体価格 三六、〇〇〇円 (綿95% ポリウレタン5%)
コーデュロイの着物とのコーディネートも気取らず、くだけ過ぎず、
太めの畝の優しい風合いと袴の光沢との対比が、心憎いくらいね…
   本体価格 二三、〇〇〇円 (素材:綿)
そう思ったあたりから懐かしい感覚の会話の中に引き込まれていく。
そんな女の笑顔を見て男は思う。やっぱり滴やの袴は効くなぁ…笑

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