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隠 遁(移転)計 画 



 『 魂の調和のための慎独 』                        
拝啓 深緑の候、皆様は いかがお過ごしでしょうか。
この度「和次元滴や」は 亭主の意向により 隠遁する運びとなり
ました。世間から数歩離れて 自然に心をゆだね 自分を見つめ、
新たな【日本の男の服】作りに 向き合いたいと思っております。

美しい風土や文化を持ちながら、あるべき日本の姿から離れてゆく
ばかりの現状です。何より許しがたいのは 原発の再稼働です。
原発事故の最大の教訓は「事故は起こる」ということです。政財界
は1年以上前から分かっていた電力不足への対策を怠ってきたこと
は棚に上げ 反省もせずに「社会経済が立ち行かない」と言う始末。
原発が止まる遥か前から 日本の大手企業は すでに劣勢でしたし、
原発が止まったところで 蝋燭だけの生活になるはずもないのです。
しかし「事故は起こる」ことは実証されており、起これば 間違い
なく そこに住むことすら 出来なくなるのにもかかわらず…。
汚れた国土を未来に託しておきながら 尚、己の今の富だけは追求
しようとする態度は 無責任で浅ましく 日本人として恥ずべきです。
さらに罪深いのは、節電や再生可能エネルギーへの関心の高まりに
水を差し、せっかくのエネルギー転換のチャンスを潰しかねないこ
とです。つまり未来への模索すら 思考停止の状態になることです。
我々は文明の利器により 便利と引き換えに様々な能力を失ってき
ましたが、ついに思考能力すら失いつつあるのでしょうか。
文明とは もともと人間に幸福をもたらすべきものです。
ところが 現実には、幸福どころか不幸をもたらしています。
もう何が目的で、何が手段なのかも 見失っていると言えます。
けれども、この不条理な文明社会を 生き抜かなければなりません。
政治家や芸能界の その場しのぎのメッセージ、パフォーマンスや
流行に振り回されず、常に自分の重心を見失わない生き方で。
原発は許せませんが、原発をなくすこと自体が目的ではなく、手段
です。原発を滅ぼすことより、原発の類いが 自ずから滅んでいく
風土、智慧を育むことにこそ 意義があるのではないでしょうか。
正当なことを訴えるために 大声を出し 戦わなければならない社会
など虚しく そもそも歪んでいます。デモやボランティアも 本来の
日本の姿から遠いように映ります。集団に頼るのではなく、まず
個人がどう変り、どう責任を果たせば良いかを 探るべきでしょう。

さて、私の生業は【日本の男の服】を作ることです。常に真直ぐに
それと向き合い、その仕事の中にこそ 原発のない未来への祈りを
込めるべきだと気が付きました。その形は まだおぼろげですが、
今回 その未完の和服を作るに相応しい環境と 出会えたのです。
さらに 店舗の枠を超えることで、浮ついたパフォーマンスと経済
優先の浅ましい世俗に 少なからず背を向けて、売り物ではなく、
求められるモノが作れる より自由な表現の可能性を感じています。
いつか 純粋に日本と和服を愛し 同じ願いを持つ同志のためだけの
仕事に明け暮れる日々が来れば 幸いです。        敬具
   (移転の詳細については 次号にて)
                和次元 滴や  亭主 宗裕

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